クロッシング


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結核に侵された妊娠中の妻の薬を手に入れる為に脱北を決意した父と、母を亡くし父を追う為に国境を目指した少年の物語。
制作国と題材を目にした時、南側の制作した「反共産主義」的な作品なのかも知れないと少し身構えて観賞していたが、その心配は杞憂に終わる。

側面的に国家の思想や、共産主義と西側のギャップを描くシーンはあるものの、父親の家族に対する深い愛情と、「家族を捨て故郷を離れた」というステレオタイプなイメージに対する葛藤、少年の純粋に家族三人で幸せに暮らしたいという思いを描いた映画である様に感じた。