社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年

社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年

社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年

本書はJリーグクラブの一つである「大分トリニータ」を舞台にした元社長・溝畑宏氏の足跡と、その背後にある歴史を記した作品である。

2008年にナビスコカップ制覇した大分トリニータが、翌年に同コンペティションを制した指揮官や戦力を維持したまま未曾有の不振に陥り、降格が決定してしまう。
降格の決定から加速度的に露見した財務問題、そして社長である溝畑氏の辞任(事実上の解任)から、まるで解任を待っていたかの様に進展したビッグアイのネーミングライツを目の当たりにし、個人的に「何か裏があるのではないか」と考えてたのだが、本書を読み進めるに辺り、脳裏に漠としてかかっていたモヤが晴れて行った。

綿密で長期に渡る取材と、簡潔な文章により時を忘れて読み進める事が出来た。
しかし、何点か出自不明なコメントや情報があるので、差し引いて読むべきであるとも思う。